アラサー男性、趣味多忙につき。

多趣味で金欠、忙殺されるアラサーの徒然日記

東京マラソンを走りたい人の気持ち、完全に理解した。

2024/3/3(日)

 

人生で死ぬまでにやってみたいこと。

アラサーになる頃、私は死ぬまでにやってみたいことをいくつか考えてみた。

金持ちみたいに豪遊したい!みたいな非現実的なな夢を除くて、思いついたのは、「富士山登頂」と「フルマラソン完走」です。

 

今回は大きく「フルマラソンの挑戦した話」と、「東京マラソンは人のやさしさに溢れまくった素敵イベントだ」という話の2本立てです。

 

東京マラソン出走のきっかけは2020年という節目でマラソン走ってみたい、と思った&都内近くに住んでいたこともあり申し込んだところ、当選。

せっせと練習していたのですが、コロナで中止となってしまい断念。すっかり諦めていたのですが、今年もまだ当選権が残っていたらしく、リベンジで走ることになりました。

 

コロナ以降の4年間、持久走的なスタミナづくりはできていなかったのですが、せっかくの出走チャンス逃すまじ、と参加してきました。

 

意気込んだものの、4年の老化はダメージが大きいのか、練習の時から通称:ランナー膝(腸脛靭帯炎)を患ってしまい、数キロ走ると膝の右側のあたりのスジが痛んでしまう絶望的な状況でした。

靴を買い替えてみたり、インソールを買ったり、テーピングしてみたり、アミノバイタルとか、体をほぐすストレッチポール的なもの(トリガーポイントと呼ばれるやつ)を買ったり、あげくは整体に通ったり・・・

と完走すべく思い当たるあらゆる手段に課金してみました。結果、完治はしないものの多少マシになったような気がしつつ本番を迎えることに。

 

当日は、初のマラソン大会出場で勝手もわからず新宿都庁をめがけて出勤。

手荷物検査を受けて、開催直前の前説や児童たちの応援の合唱曲がはじまった…。そして小池都知事が握ったピストルからの号砲を合図にいよいよ東京マラソン2024がスタート。

スピードも控えめに走ったからかテーピングをいつも以上に増やして臨んだからか、膝もそれほど痛むことなくハーフに到達。沿道の一般の方の応援や、どこぞのサークルがやってるバンド演奏や、ダンスパフォーマンス、太鼓演奏などなど様々な企画を楽しみながら走れてました。防衛大の岡本真夜のTomorrowの演奏よかったな。

 

とそんなことも思った矢先、噂には聞いていたものの30kmの壁と呼ばれる魔物28kmあたりからいよいよ脚に激痛を与えてきた。膝も痛いけど、それ以上に足の付け根がやばい。もはや人形のように下半身分裂して一回冷やさせてくれ…という気持ちで泣きそうでした(ちょっと泣いた)

 

その後も沿道の方の助けや栄養補給で誤魔化しごまかし大手町の石畳を抜けて約5時間半で命からがらゴール。(NETタイムです。大会開始からだと6時間ぐらい)

 

ゴールする瞬間は無事辿りついた安堵感から、不思議と両手を挙げて万歳ポーズでゴール。脚が破壊されるような痛みに耐え泣きそうになりながらも完走できた喜びを噛みしめたのもつかの間、止まったら止まったで、足が痛いし座って休んでも足が痛いし…。たまらんです。

ここから歩きながらメダルをもらったり、協賛企業提供のポカリや水をもらったりとすぐに駅に歩いて帰るわけにもいかず、文字通り足を引きずりながらペンギンみたいにヨチヨチ歩いて帰りました。

 

でも、ゴールでもらった防寒用の大会ロゴのウェアはめちゃ嬉しかったな。ホテルまで着て帰りました。↓このウェア

https://www.marathon.tokyo/

 

完走の感想()としましては、中盤までは、

ランニング用に音楽プレイリストをこさえて挑んだのが効きました。

 

東京事変:今年はうるう年だったので選出

ヒトリエ:令和を迎えて亡くなってしまったwowakaさんにも東京マラソンを見せてやりたいと勝手に意気込んで選出

・ずとまよ:最近よく聞いている

パスピエ:昔よく聞いてた

・アルカラ:同上

 

ZARD:負けないで、岡本真夜:TOMORROWみたいな曲、良い曲なのはわかるけど、そんな感動せんやろ、という冷めた感覚の持ち主だったのですが、人間本当につらいときに大事な曲聞いたら、おぞましいレベルで心に入り込んで涙出てきそうになりますね。

 

私は、後半に、ずとまよの勘冴えて悔しいわ、が流れて、ここ数年の様々な記憶が駆け巡ってイントロ1秒で涙出ました。

open.spotify.com

 

 

東京マラソン、ラスト10kmはもう帰りたい、、「ここで俺は死ぬのか…」と走馬灯がよぎりかけましたが、最後は沿道の方のサポートのおかげでゴールで来たといっても過言ではありません。それがこの大会の魅力でもあると思います。

 

東京マラソンは、都内の観光地を巡れるというコースの面白さはもちろんなのですが、一番の魅力は何といっても沿道の観客の多さ。

 

野次馬感覚でいる人も相応にいるのだと思うのですが、本当に素敵な人が多かったです。

  • ラソンに出場する友人を探している方

  • 応援するためのボードやうちわを作成してきた方

  • 特に誰か知り合いがいるわけでもないけれど(きっと家が近くなので)声を出して応援してくれる方
  • メガホンやお祭り向きな音の出るアイテム等で賑やかしてくれる方
  • 沿道でダンス、音楽でイベントを応援、盛り上げてくれる方

 

 

ゴールできて何よりも感謝したいのは、この方々。

(何人かいらっしゃったので、特定は難しいのですが…。)

  1. 30kmを過ぎたあたりからちらほら現れた、コーラを配ってた方
  2. 冷却スプレーありますよ!と皆さんに声をかけて貸してくださった方

 

1つ目は、単純にポカリと水だけで水分補給をして30㎞走ってきたところに、コーラという魔剤ともいうべき味付きの甘い水を配布しておられる神具合。炭酸とコーラの甘味が髄まで行き届きました。

 

2つ目は、炎症を抑える冷却スプレーを見ず知らずの人に貸してゴールできるように応援してくれるというやさしさ。実際2名の方からお借りして、初めて使ったのですが、死ぬほど痛かった足の痛みが一瞬でも和らげることができて、数キロ走ることができました。

しばらくするとまた痛んできてしまうのですが、それでもないのとあるのでは大違いで。。。マジでスプレーのおかげで心が折れずにゴールできたと思います。

 

スプレー快く貸してくださったご家族連れの男性の方と、何名かと応援に来ておられたと思われる女性の方。本当にありがとうございました。

(2回も借りたんかい)

 

なお、スプレー缶タイプなのですが、大会の規定上、ランナーが持ち込むことはできないのですよね。本来は借りて使うのがどこまで許されているのかわからんのですが、、ボードまで作ってスプレーありますよー!と書いてもっておられる方々の優しさが凄いです。

 

大会で水出し、食事提供、ゴミの回収など様々運営にご協力いただいている方の声かけの優しさも凄まじく、比較的気温は暖かかったながらも大会のためにありがとうございます…という感謝に溢れます。

 

あと、優しさがにじみ出るようなおばさまの応援は刺さりました。

刺さりすぎて、おばちゃんのためにも、僕、頑張るで…!

と思いました。

 

終盤、沿道で17回抽選に落ちました…!とボードを持っていたお兄さん。

また、ダチョウ倶楽部みたいに動きを合わせて応援してる給水ボランティアの方たちも楽しそうに応援してくれていて見ていて元気が出ました。

ちょっとバカバカしいぐらいの方が、30㎞以降の地獄の時間には、ちょっとユーモアのある応援の方がつらさを忘れられて良かったです。

 

一方でこっから走れ!がんばれ!みたいな一方的な応援されている人には、足が痛くて走れねぇから歩いてるんだっての…!!とブチぎれそうになりましたが←

声かけてくれる方がいるだけでもありがたいことです。沿道の応援の人がほとんど途切れずに42km続いていたのが凄い。

 

そんなこんな、初のフルマラソンは、「マラソンってこんな人の優しさを感じられるイベントなんだ」と気づく機会になって良い経験になりました。2回目走ることがあるか、今のところすぐにはわからないですが、走らないにしても次の機会があれば、冷却スプレーをもって応援しにいく側もやってみたいものです。

 

東京マラソン、観光名所を走れるだけじゃなく、応援のアツい心温まる素敵イベントです。当選倍率が高いのもうなずけました。

 

皆さんは、死ぬまでにやってみたいこと、何かありますか?